『出世も勉強も寿命も「意志力」が決める』
らしいです。。。
どうすれば決めたことを最後までやり遂げるられるかを、脳科学的に教えてくれる実践的な本でした。意志の弱い私には耳の痛い話ばかりでしたが、知らないことが多かったので読んだ価値がありました。
特に参考になったところをざっくりメモしておこうと思います。
「やることリスト」がやる気を奪う(P.140)
なぜなら「やることリスト」を作った時点で前進した気になるから。リストの項目をこなして前進が目に見えると「こんなにがんばったんだから」と、目的を達成する前に自分を甘やかしたくなる。
そんな時は、何のためにやっているのか目的を思い出すといい。
人には「明日はもっとできる」と考える習性がある(P.148)
「明日からがんばろう」と先延ばしにしても、結局明日も同じ行動をしてしまうものだと思っておく。例えばダイエット中に、「このお菓子、今日だけ食べちゃおうかな」と思うなら、「今日食べたら明日も明後日も食べることになるけどそれでもいいの?」と自分に問うてみるといい。
「どうにでもなれ」効果-一度失敗するともっとダメになりたくなる(P.215)
例えば、ダイエット中にケーキを食べてしまったことで自己嫌悪に陥り、気晴らしにもう一つ食べてしまう。というようなこと。禁煙、禁酒、節約などにも当てはまる。そんなときは、「人間だもの」と自分を許す。自分に厳しくしても意志力は強くならない。
自己否定せず具体策を考える。
「決心するだけ」を楽しんでいませんか?(P.229)
挫折→生まれ変わろう!→苦しくなる→挫折 のループ挫折したあと、「自分は変わるんだ!」と決心する時が、生まれ変わった自分を想像して最も気分のいい時。でも結局そのあと苦しくなり挫折→また生まれ変わるゾ!と決心。
ループから抜け出すには、「自分は変わるんだ!」と決心する時に、自分がどんなふうに誘惑に負けて挫折してしまうのかを予想して、誘惑に負けそうになった時の対策を予め考えておく。最初のモチベーションを思い出す、友達に手伝ってもらう、など。
つねに「将来の自分」を過大評価している(P.257)
『私たちは未来の自分のことをまるで別人のようにとらえています。すっかり理想化してしまい、いまの自分の手には負えないことでも、未来の自分ならできるはずだと高をくくります。(P.257)』そんな時は、将来の自分を現実的に想像するとよい。『将来のことをリアルにあざやかに感じるほど、将来の自分が後悔しないような意思決定ができるようになります。(P.267)』
『将来の自分とのつながりが強くなると、「いま」できるかぎりの最高の自分になろうという意欲が湧いてくるのです。(P.265)』
「やらない力」を「やる力」に変える(P.324)
人は、考えるなといわれると考えてしまう、やるなといわれるとやりたくなってしまうもの。無理にやめようと意識するより、別のことを実行する方に意識を向ける。スマホのゲームをやめられないなら、「やめなきゃ」と思うのではなく、その時間を使ってできる有益なことを設定する。など。
どうでしょう??私は本に書いてあることがいろいろ当てはまりすぎて胃が痛くなってきました。10年前にこの本に出合っていれば・・・
でもそんなときは、「私ってダメだな、、、」とクヨクヨ反省するのではなく、「人間だもの」を開き直って、具体的にどうしたらいいのかを考えることが重要だということだそうです。
上に書いたことの他にもおもしろい話がたくさん載っていました。おすすめです。
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