NHKスペシャル 人体 第2集『脂肪と筋肉が命を守る』を見た

面白かったので、備忘録を兼ねてざっくりとまとめてみました。
(解釈が間違っていたらごめんなさい)

【プロローグ】
これまでは、脳が司令塔となり他の臓器に働きかけていると思われていた。近年の研究では、臓器や細胞自らがそれぞれのメッセージ物質を送り出し、臓器や細胞同士でやりとりをしていることがわかってきた。

わかってきた脂肪の驚くべき働き

そもそも脂肪とは・・・
生きた脂肪細胞の集まり
[油滴]の中に食事で摂った糖や油をため込む。


脂肪細胞から出る[レプチン]というメッセージ物質が脳へ送られ食欲をコントロールしている

食事をして、脂肪細胞に糖分や油が取り込まれると・・・

『エネルギーは十分溜まっているよ』というメッセージを抱えた[レプチン]が押し出される

[レプチン]は血流に乗って脳の神経細胞へ。メッセージをキャッチすると満腹を感じる。

こんな風に、脂肪細胞が自ら脳へメッセージを送っている!

脂肪細胞は[レプチン]以外にもたくさんのメッセージ物質を出している。
栄養や酸素が欲しいときに「血管を作って」
ウイルスが侵入したときに免疫細胞に知らせる
など。(※ただし、まだ研究段階)

★健康のために適度な量の脂肪は非常に重要!


わかってきた筋肉の驚くべき働き




トレーニングをすると筋肉の細胞が大きくなっていく。
筋肉量が多すぎるとエネルギーを浪費してしまうので、無駄に大きくならないように、[ミオスタチン]というメッセージ物質を出し、周りの細胞に「もう成長するな」と伝えている

筋肉が発するメッセージ物質の種類は、現在とてもホットな研究テーマで、新たな発見が相次いでいる。
がんの増殖を抑える」「うつを改善する」など。

中でも興味深いのが「記憶力が高まる可能性がある」というもの。
運動をした時に放出されるメッセージ物質「カテプシンB」が海馬の神経細胞を増やす働きをしている可能性(反論する研究者もいて、まだ研究段階)


なぜ食べ過ぎてしまうのか

大量に食べると、脳の血管にあふれた大量の油が漂ってしまう

油が邪魔をして[レプチン]が血管の外に出られず、脳の神経細胞に辿り着けない。[レプチン]をキャッチする力も鈍くなる。


メタボがさまざまな病気を引き起こす本当の理由

パンパンに膨れ上がった脂肪細胞が、メッセージ物質を敵と勘違いして誤ったメッセージ物質を放出

免疫細胞がキャッチ&暴走

血管の内部に入り込み、大量に漂う油を吸収しパンパンに膨れた挙句爆発

ウイルスなどを攻撃するための有害物質を拡散

体中の様々な場所を傷つける

心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病、糖尿病などさまざまな病気を引き起こす

筋肉を動かすときに出るメッセージ物質[IL-6]が、脂肪細胞から出る誤ったメッセージ物質を抑える可能性(研究段階)

★私たちの身体は動くことを前提に作られている。体を動かすことが大事!

メッセージ物質をしっかり運ぶためには情報回路としての血管と血流がとても大事!

■血管・血流関連の記事

ABOUT ME

はじめまして。
加齢に怯える団塊ジュニアです。
同世代の夫と、推定年齢23歳のヒョウモントカゲモドキ(♂)と暮らしています。
調べたこと、試してみたことなどを備忘録を兼ねて書いています。
長い間更新していませんが、無料のドローソフトInkscapeのHow toサイトもやってます。