NHK『あなたもなれる“健康寿命”徹底解明 100歳の世界』を観た

先日のNHKスペシャル『あなたもなれる“健康寿命”徹底解明 100歳の世界』の内容を備忘録を兼ねてメモします。

★元気なセンテナリアン(100歳超え)の人々は、加齢とともに進行する「慢性炎症」が抑えられている
(※「慢性炎症」は、怪我などで起こる「急性炎症」とは別物)

炎症レベルは「CRP」の値に現れる

人間ドックなどの血液検査の項目に「CRP」というものがあります。
それによって炎症レベルがわかるのだとか。通常は加齢とともに進行するのだそう。


  • 異常・・・1.00以上
  • 要注意・・・0.31~0.99
  • 基準範囲・・・0.30以下


寿命を決めるのは遺伝より環境

双子の研究により、寿命を決めるのは
  • 遺伝的要因:25%
  • 環境的要因:75%
だとわかった。

地中海食が有効でない国もある

研究の結果、よく言われている、オリーブオイル、魚、ナッツ、野菜(リコピンなど)が健康にいいというのが有効な国とあまり意味がない国があることがわかった。(例えばイギリス人にはあまり効果がなかった)
人種、ライフスタイル、性別や、長年の食生活によって、腸内環境が異なることが原因の一つではないか、とのこと。
なので、日本人は地中海食より日本食の方がベストなのかもしれない。
日本食で代表的な抗炎症食は、魚の油、大豆、にんじん、海藻、味噌など。
ただし、体に合わないものでも、長年少しずつ摂り続ければ、なじんでくる場合もある。
結局は、いろんなものをバランスよく摂ることが大事。

やっぱり血流

運動と慢性炎症の関係がわかってきた。
ある長寿の地域は坂が多く、毎日豊富な運動量と負荷がかかる生活を送っている。その上、高齢になっても農作業など続けている。
研究の結果、この方たちは「微小循環」なるものが優れていることがわかった。
微小循環」とは毛細血管の目に見えないレベルのさまざまな活動の事で、その中の、溜まった老廃物を取り除く活動が、慢性炎症を抑制している可能性がある。

心の満足感が炎症に作用する

「CTRA遺伝子群」なるものが、満足感を得られると慢性炎症を抑える働きをしている。
ただし、満足感には2種類あって、一方は炎症を抑える作用をし、もう一方は逆に炎症を進める作用をする。
  • 抑えるタイプ → 人のために生きる、社会貢献するなどで得られる満足感
  • 進めるタイプ → 快楽型。食べたいだけ食べる、ショピングなどで得られる満足度。
人間の脳や神経は、社会とつながり、お互いに助け合うよう生物学的にプログラムされている』のだそう。

100歳を超えた後の心

80歳を超えるあたりから、ポジティブな感情が増加し、ネガティブな事はスルーするようになり、心が豊かになる。⇒『老人的超越』

だから、年を取るのは怖くないよ、(ただしそれまで健康で生きていられればね!)ということですね。

以上、まとめメモ終わり。

いろいろ参考になりました。特に満足感の部分は初耳だったので驚きました。このままではあっという間に老化しそうだな、って思いました。自分のことばっかりではダメですね。
そんなに長生きはしなくていいけれど、できるだけ健康なままでいたいです。

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加齢に怯える団塊ジュニアです。
同世代の夫と、推定年齢23歳のヒョウモントカゲモドキ(♂)と暮らしています。
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長い間更新していませんが、無料のドローソフトInkscapeのHow toサイトもやってます。