この本おもしろかったです。
- 運動をさせた子どもは成績が上がる
- 運動すると35%も脳の神経成長因子が増える
- 運動することでストレスやうつを抑えられる
- 運動で5歳児のIQと言語能力には大きな差がでる
- 運動する人は癌にかかりにくい
- 運動を週2回以上続ければ認知症になる確率が半分になる
よくありがちな健康本と違い、脳内のメカニズムを具体的に書いてあるので説得力がありました。
ストレス、不安、うつ、注意欠陥障害、依存症、PMS、認知症などは、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで引き起こされるそうなのですが、運動することにより、そのバランスを正常な状態に保つことができるのだそうです。
2000年10月、ニューヨークタイムズに、うつ病には塩酸セルトラリン(抗うつ剤)より運動の方が効果があることを証明した記事が掲載されたそうなのですが、健康欄に小さく掲載されただけだったそうで、『もし運動が薬の形で摂取できるなら、世紀の大発見として一面にでかでかと報じられただろうに。』と、皮肉が書いてありました。
私はほぼ毎月PMS(月経前症候群)の症状に悩まされていて、特に月経前日の精神状態を持て余しているのですが、これも運動で改善できるのだそうです。運動により、精神を安定させる「セロトニン」の濃度を上げることができたり、興奮性の「グルタミン酸」と抑制性の「GABA」のバランスの乱れを回復できたりするのだとか。PMS同様、ホルモンバランスの崩れによって引き起こされる、更年期障害や産後うつの症状ににも有効のようです。
どんな運動をすればよいかは、各症状ごとにまとめてありましたが、基本的には、有酸素運動をベースに、筋力トレーニングや、ヨガなどを取り入れると良いみたいです。
有酸素運動は、ウォーキングだけではなく、ジョギングやランニングなど、ややきつめのものもちょいちょい組み込むと、より効果的のようです。
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